よろず夜話

軍事や自衛隊を多めにしつつ色々な話をするブログ。話の正確性は6割ほど、力を抜いた話ができるようにしたいです。アイコンは陸上自衛隊HPより引用

AceCombat7 アリコーンの二年間の考察

よろず(笑)になっているので今回初めて軍事以外を取り入れようと思ってこれを書いているのですが、タイトルの通り軍事から完全に離れられてないですね。

 今回の話はゲームのネタバレがあります。ネタバレされたくない人は見ないでください。ついでにだいたい妄想です。間違いだらけですが許してください

 

 

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youtubeより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回はエースコンバットのお話です。先日DLC6弾が発売されて短くも長いトリガー達、ストライダー隊と元エルジア軍所属の超大型潜水艦アリコーンとの戦いに終止符が打たれることになりました。正直80万tも排水量あって浮くのすら怪しそうな潜水艦でしたが、いや強敵でしたね。まさか一部の装備は無限湧き(に近いもの)であったとは…

 

このゲームをあまりご存知ではない方向けに少し説明すると、エースコンバット7は超大国のオーシア連邦と王政復古したエルジア王国が戦争する話で、話のキーとして無人機が沢山出てきます。また過去の集大成ということもあり世界観が非常に作り込まれており、ストーリーも「この世界の片隅に」の監督の方が脚本を担当し、ストーリーの長さもDLCなしで名作と名高いエースコンバットzeroよりも多い20ほどのミッションがあるなどボリューム感のあるものになってます。ただし、ストーリーと難易度はやや難しめになっていてそこは賛否あります。この作品は単純な無人機と有人機の話でも、エースの話でもないと言った感じです。

ace7.acecombat.jp

で、今回考察としているので考察するんですが、タイトルに載せた通りアリコーンの二年間を考えます。アリコーンは元々ユークトバニアで建造され、同国のシンファクシ級潜水艦を元にした改良型です。ちなみにシンファクシ級はエースコンバット5でサンド島のウォードッグ隊によって撃沈されますが、公式コラムでは二隻とも事故による沈没とされてます。オーシアってカバーストーリーの作り方が下手ですよね。

その後ゼネラルリソース経由でエルジア王国に渡りますが、エルジアは灯台戦争においてありコーンを正規任務で使うことはありませんでした。なぜでしょうか?

シンファクシとリムファクシは武装の一つである散弾ミサイルでオーシア第三艦隊を壊滅させることに成功する戦果をあげてます。他にも数多くのオーシア軍部隊を攻撃し戦果をあげ、オーシアは冷戦集結で放棄された兵器を復帰させなければ撃退できませんでした。(サンド島の四機がどっちも仕留めてるのが正確ですが)普通に考えれば兵力で大きく劣るエルジアは国際法を違反(本当に違反してるかは現実じゃないので確かではないですが)してまで民間コンテナに無人機を搭載して攻撃したり、戦争当事国以外にも被害を出す衛星通信網の破壊をしてたのですからアリコーンを使わない道理はないわけです。アリコーンはシンファクシ級の装備から散弾ミサイルをオミットした代わりに、小艦隊をいとも簡単に破壊できるレールガンに3000kmの射程をもつレールキャノンを持っているわけです。

www.youtube.com

また20~30ほどの艦載機を保有しており空母としても機能します。正直単艦で艦隊規模の戦力になるわけです。そんな強い潜水艦はなぜ使われなかったのか?答えはやはり空白の二年間にあると思います。

この二年間は公式に詳細を語られることはないのですが、おそらく事故ではなく仕組んだものだったんじゃないかと思われます。というのも、アリコーン艦長のマティアス・トーレスは大陸戦争後に海軍学校で教官となりますが危険思想を教えていたとして自宅謹慎処分を受けています。

この思想の洗脳のためにアリコーンを二年間(正確には698日)海の底にいたんだと思います。さすがにあの巨体で原子力推進の潜水艦が事故で二年も各国の対潜水艦網を切り抜くのには合理性があまりないです。機関が機能しないなら酸欠や食料不足で乗員が死にますが、アリコーンは欠員ゼロで帰還してるので原子力機関はきちんと機能し、物資を大量に保持していたのは確定的だと思います。

潜水艦の事故は現実の事例ではアルゼンチンのサンファンが事故で沈没しましたが、乗員は全員死亡、船体も内向きに破損するなどしてますし、日本では第六潜水艇事故が過去起きましたが、やはり全員死亡という悲惨な結果となっています。そうなるとやはり死者ゼロだけでも奇跡の所業であり、それが698日にもなると一気に不自然なものになります。

事件当時のアリコーンは艤装は付いてないので武器・弾薬の分も他のものを積むことは可能ではないでしょうか?普通に考えて危険思想に乗員全員が同じ考えに染まった人がたまたま揃うことは考えにくいです。となると、どこかで同じ色に染める必要があります。やはりそうなると、その二年間で極限状態に置かれて洗脳されてしまったのではないでしょうか。

幸いなことにアリコーンのマティアス・トーレス艦長はコンベースの英雄と呼ばれ、彼に付いて行けば生き残れると従う人もいるほどにはカリスマ性があります。洗脳は比較的容易かったのではないでしょうか。

 

さて、二年間の漂流の目的は何も洗脳ためだけではないと思われます。彼は1000万人の救済を目的に核砲弾を撃とうとするわけですが、その前に敵に見つかっては意味がありません。そのためには敵の対潜水艦網をかいくぐるわけです。となるとどこに対潜音響装置SOSUSや、潜水艦の待ち伏せポイントがあるかを探す必要があります。二年あればオーシアの首都のオーレッドに限らず、ユークトバニアのシーニグラードなどの各国の首都攻撃の道筋を探すことはできたのではないでしょうか?

作中ではその手段を知ることは叶いませんでしたが、あのサイズでたくさんの無人兵器を保有していたので何らかのUUV(無人潜水艦)やUSV(無人水上艦/船)を使用してたのかもしれません。

ただし今作での目標がオーレッドなのは今回の相手がたまたまオーシアだったからかもしれないですが、これも理由があってなんじゃないかなと。今作でメビウス1に指令を送っていたスカイアイがオーシア所属ということがわかりました。メビウス1が所属している国際停戦監視団の実態はオーシア軍だったらしいので、メビウス1もオーシア出身だったんじゃないかなと。メビウス1が初登場したのはISAF最後の拠点、ノースポイントから現れたのでノースポイントの軍隊、もしくはオーシア軍であることが比較的自然なんじゃないかなと思います。

当然、その他の地域から出てきた可能性もありますがあれだけの腕で、のこのこ逃げるだけだったのかに疑問が出るのでノースポイントかオーシア、とりわけオーシア所属だったんのじゃないでしょうか。

 

そうなると、マティアス・トーレスがオーレッドに核攻撃する理由もはっきりするわけです。無敵と謳われたエイギル艦隊を破壊したメビウス1、所属するのはオーシア(仮定)。つまりオーレッドへの攻撃はメビウス1への形を変えた復讐だったのではないでしょうか。そしてオーレッドへの攻撃の引き金はメビウス1のように多くの戦果をあげているトリガーの存在で、奇しくもトリガーもエルジアのニヨルド艦隊を壊滅させます。そんなトリガーの姿がメビウス1の姿にかぶった可能性もあるんじゃないかなと思います。トリガーというタックネームに違わず復讐の引き金になったのではないのかと思います。マティアス・トーレスの二年間は一つの目標を攻撃するためだけにしてたのかもしれません。いずれにせよ、アリコーンの二年間は用意周到に計画されていたものだと思われます。皆さんはどう思いますでしょうか。