よろず夜話

軍事や自衛隊を多めにしつつ色々な話をするブログ。話の正確性は6割ほど、力を抜いた話ができるようにしたいです。アイコンは陸上自衛隊HPより引用

防衛装備庁 マイクロ波兵器の実験を発表

師走の終わりですっかり忙しくなり、ブログの更新が遅れてしまい申し訳ありません。

今回は防衛装備庁がレーザーや電子妨害(ECM)とも異なるドローンへの対策兵器を発表したようです。

www.nikkei.com

今記事を探したら日経の記事しか見つけることができず、全貌を確認することができませんでしたが、今回の実験ではドローンの機械を一時的に誤作動起こさせ墜落させるとのことです。ちなみにこの攻撃は本当に一時的なものらしく、時間経過で再起動することが可能になるとのことですが、その情報の載っている記事を発見できなかったので少し話半分に聞いていただけると幸いです。

もし本当であればテロや紛争で使用されたドローンを鹵獲して機能等を調べるなんてことも可能になりますし、一時的な使用不能とは言っても海上であれば水没することで恒久的な使用不可に持ち込むことも可能でしょうから今後の日本のドローンの防衛戦略の中でもかなり重要な立ち位置になるのではないのでしょうか。

f:id:strider1:20191227230725j:plain

wikipediaより

ちなみに今年の米軍の重点課題としては無人兵器からの脅威に対抗することであり、兵器調達の中でも以前よりも多くの部分をドローンを含む無人兵器対策に使われるとのことです。さらに言いますと、我が国の来年の令和二年度の防衛予算の中においてもドローン対策の装備調達が明示され、かつ来年調達される新小銃や拳銃の費用よりも高い値段が付いていた記憶があります。まだまだ兵器としては発達途上なので費用が高いということもありますが、どちらにせよ各国でドローンの危機が日に日に高まっているということは確実であると思われます。ドローンの軍事利用、特にテロへの利用は非常に恐ろしく、シリア内戦の戦場をドローンで高画質に撮影したものがyoutubeに公開されてたりしてます。このような気づかれにくく、かつ高画質な撮影能力をもつドローンによって着弾観測を行えば航空戦力を持たないテロリストなんかでも高精度な砲撃をすることが可能になるのです。したがってドローン対策をしない限りこの手の脅威が増大することになりますので自衛隊に限らず、警察や海上保安庁においてもより一層のドローン対策が望まれます。最後に、下の画像はイランのドローンを落とした米海兵隊の対ドローン兵器であるLMADISです。

f:id:strider1:20191227231830j:plain

U.S. CENTRAL COMMANDより LMADIS

 

 

 

無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争

無人の兵団――AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争