よろず夜話

軍事や自衛隊を多めにしつつ色々な話をするブログ。話の正確性は6割ほど、力を抜いた話ができるようにしたいです。アイコンは陸上自衛隊HPより引用

自衛隊のサイバー対策

steamでゲームを買えるようになって久しいですが、steamで買えるゲームというかパソコンゲームは高いモデルじゃないと遊べないイメージのせいでなかなか手が出せていない最近です。

 

さて、今回は自衛隊のサイバー対策と書きましたが、工科学校にサイバー専門コースができますよーというニュースに沿っていこうかなと思います。

 

news.tbs.co.jp

 

サイバーの強さ

多分ですが、何してもコンピューター上のシミュレーションでしか内容の結果が見れないなどもあって、戦争形態の中で一番地味だと思います。

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wikipediaより 2009年の韓国へのDDOS攻撃を示す図

上の画像はおそらくわかりやすいように図示されていますが、実際にはもっと地味な絵面になるのではないでしょうか。実のところ、陸上自衛隊が令和2年1月1日に投稿した自衛隊の任務の説明動画ではサイバー、宇宙、電子の3つが新たな戦場となることを最初に伝えたにも関わらず、PV内では大した説明もなくそれら3つとは異なる既存の脅威に対しての対策を描くに止まっています。

残念ながら、これから重視される戦場は砲弾も飛ばず、直接的な被害によって人が死ぬと言うことは滅多にありません。そして何より目には見えないものが大半なので何をしているかは常に説明せねばならず、また説明しても地味なことは何も変わらないのです。ということもあって陸自のPVでも扱いが悪いものだったのでしょう。

 

しかしながら、北・中国・ロシアは北・中国はサイバーで圧倒的な規模を誇り、ロシアは電子戦において米軍を凌ぐ能力を持っているとされています。これらの脅威の凄さは核兵器なしに圧倒的効果を発揮します。むしろ、反撃手段を全て奪うこともできる点においては核兵器のような戦略兵器を上回ります。米軍・自衛隊などの西側諸国系の強みは高度なデータリンクと強力な空軍力です。それらは全て軍の情報ネットワークと電子空間の制圧によって初めて他国を圧倒できるわけです。

これが欠ければその圧倒的軍隊は圧倒的では無くなります。なんらかでデータリンクが切れると戦闘機や戦闘艦は見えない位置からの敵の存在に気づけなくなり、地上部隊は誤射を併発する可能性が高まります。

 無論、自衛隊もデータリンクに依る効率的な戦闘スタイルを構築線としているのであり、データリンクの無力化は現実的な脅威になります。

 

そんなこともあって、今回のサイバー分野における教育コースの設立は自衛隊側の意気込みを感じるものがあります。当然ながら、データリンク関連以外にも情報漏洩を防いだり、逆に敵のネットワークや情報を奪うことにも利用できるサイバー空間はかつて壮絶な諜報戦繰り広げたベルリンの現代版であると言えると思います。そんな訳で今回はここまで