国防総省・FFGと潜水艦の購入速度の低下へ
イランによる軍事攻撃や旅客機撃墜など米国とイランの関係が悪化し、一時期本格的な軍事衝突が懸念されましたが、現在は小康を保てています。イランは中東での大国の一つであり、彼の国の影響力低下は中東情勢のさらなる混乱を生む可能性があるので何とか外交で解決してくれたらなとは思います。
さて、今回はそんなイランと対立している米海軍のお話。普段は強いイメージの米軍、それも最近の戦争では空爆の多くを海軍が担当するなど影響力の強そうなところですが予算はどこも大敵だったようです。
去年の記事とやや古いものなのですが、国防総省は今後5年間の予算において新型フリゲート艦(FFG(X))の建造ペースを落とすようです。予定では2020年から毎年二隻ずつ建造し、2030年まで継続するつもりだったらしい。それが最初の2年は一隻ずつ。その後2024年で三隻の建造になるとのこと。2023年と2024年に二隻建造としながら2024年に3隻建造とするらしいので、23年からは毎年一隻増やすといった感じでしょうか。他にはバージニア級潜水艦の建造数の減少がなされるようです。
何でそんなことをするかというと、どちらも急を要しないためであるとしています。又、2030年までにオハイオ級戦略原潜の後継となるコロンビア級を導入を考えており、この潜水艦はアメリカの核戦略に大きく関わることになるのでこちらの開発の方に注力したいようです。
一方で海軍はLCSの初期艦の4隻を早期に退役させたい意向を示しており、今後この流れは加速するでしょうから、FFG(X)の導入のこれ以上の進捗低下は沿岸警備や低強度任務に支障をきたすと思われます。
日本語のソースがまだないので知らなかったですが、ついにLCSの退役の話がきてしまいましたね。アメリカはフリゲートに当たる艦は現在なく、気軽に台湾などの中小国に軍艦を売ることができない状態なのでLCSの早期退役の希望はそこと単に中途半端で使い勝手がよくないから捨てたいのかなと思えます。FFGがある程度のサイズがあるので使いやすそうですが、それもペースが怪しい。海自もFFMが導入待ちでかつ、地方の護衛艦隊運用を二転三転しているので巨大な海軍を持つ国の固有の病なのかもしれません。にしても、購入ペースの変更でそんなに変わるのか?そこらへん分からないのですが、いずれにせよ米国は中小国に対して独自の建造能力を持たせるか、ドイツなどの国により委託する流れに今後もなりそうです。
サイバーホビー 1/700 アメリカ海軍 沿海域戦闘艦 ガブリエル・ギフォーズ LCS-10 対艦巡航ミサイルNSM付 プラモデル CH7147
- 発売日: 2020/01/31
- メディア: おもちゃ&ホビー