よろず夜話

軍事や自衛隊を多めにしつつ色々な話をするブログ。話の正確性は6割ほど、力を抜いた話ができるようにしたいです。アイコンは陸上自衛隊HPより引用

JMUの新強襲揚陸艦案

文章を書くのって難しいですね。あとあとで修正しないとならないものが多くて途方にくれますが、そこらへんは精度六割と言うことでよしなに。それと見やすさは書いてると書いてることに満足しがちですが、他の方は見やすさも重視されてて驚かされてばかりです。

 

さて今日の本題ですが、先日行われたDSEI Japanでジャパン・マリン・ユナイテッド社(以下JMU)が新たなる輸送艦のコンセプトを発表しました。

www.janes.com

乗員約500名、最高速度24ノット、全長220m、基準排水量19,000tと現用のおおすみ型よりも大型でかつ、高性能化されています。現用のおおすみ型はかれこれ運用を開始してからすでに20年経過していていますし、排水量もこのJMUの発表の品よりもはるかに小さい基準:8900t、満載:14,000tにすぎません。近隣地域では独島級揚陸艦が満載18,800t、中国の071型ドック揚陸艦の満載排水量25,000t,同国の075型強襲揚陸艦は満載:36,000~40,000t、そして米国のアメリカ級は満載45,570t、同国サン・アントニオ級は満載25,883tとなってます。

f:id:strider1:20191128114531j:plain

おおすみ輸送艦 現在だとやや力不足か

でかい is 正義とはいきませんがやはり艦の大きさが小さいと災害派遣島嶼防衛において輸送回数が多くなり効率が悪く、また海自の輸送艦の数はおおすみ型3隻、輸送艇1型二隻のみにすぎず輸送力不足が指摘されています。と言うのも、実際の運用では一隻が任務に就く際には一隻は訓練、一隻は点検・修理をするという計算で運用されるので災害時に使える輸送艦おおすみ型で最大二隻、輸送艇1型は一隻出せるかどうかになります。大きいと一隻あたりの損失が大きくなるので必ずしも良いとは言えませんが、そもそもとして輸送力が足りないとするならどうしても大型化するしかありませんし、普段の小規模輸送は陸自輸送艦部隊が創設されるのでそちらに移譲するのも手であります。

ここで気をつけることはあくまでこれはJMUの案にすぎず日本向けとは限りません。また、MAST ASIAで三井造船も案を示しており、今後この二社と防衛省の動きを注視していくのが良いかもしれません。個人的に最近の自衛隊は海自の人員不足が深刻なのでまずはそこの改善をしてから増強して欲しいところです。